「ヤマサファミリー①」-リアルスラムも住めば都-
ヤマサ荘・・・。そこはつくば市某所に存在する築20数年のアパート。家賃は管理費・共同風呂代・水道代・駐車場代全てこみで22000円。
名義貸しがばれて平砂宿舎を追い出された僕はその日の夜中につくばアパートマップなるものを片手に学園の低家賃物件をチャリで見て回り、風呂が比較的きれいで学校に近いここを選んだのです。
どんなに目張りをしても外と室内の気温が常に一緒になるいう24時間換気システム。
ドアが中から開かなくなったり鍵をしてないのに勝手に鍵が下りてきたりといったオートロック機能。
あっという間にブレーカーが落ちたり、さらにはテレビがどんなに配線工夫しても波線と雑音で恒常的に映らないのでテレビ見ない&部屋にいなくなるという安心の節電システム。
どれをとっても新築一戸建ての最新商品に負けない設備だねと一瞬だけ思うようなミラクルな部屋でした。。。
平砂宿舎がスラム、僕が住んでた一階がグランドスラムなんて呼ばれていたのも懐かしいです。こここそがリアルスラムでした。
そんな部屋ですがぽろぽろ崩れ落ちる砂壁を白模造紙で覆って明るくし、さらに間接照明で優しい光を当てるとそれっぽい部屋に。。さらに家具、カーテン、フローリングマット、カーペット、工夫に工夫を重ねて「フツーの部屋」「オシャレな部屋」を目指していきました。。
この家にはメリットとして「風呂使い放題」があります。風呂代が共益費として含まれているのでお湯溜め放題、貸し放題!!!ジャムっ子や企画っ子はお世話になった人も多いかと思います。
ある日も後輩が風呂を借りに来ました。彼は「ここ全然いいじゃないですか!」と(工夫完了後の)僕の部屋と家賃を聞いてびっくり。2ヶ月後には住人となっていました。
彼こそが三軒隣の箱木君。
毎日のように、ではなく本当に毎日、風呂を借りに来る同輩がいました。風呂後もヤマサ荘にひたすら残り、だんだん風呂前から居座るようになり、ある日は風呂を忘れてそのまま帰って何しに来てるんだって話になり、やがて住人となりました。
彼こそが人間学類の遠藤君。
こうしてヤマサライフなるものが始まっていました。そしていつしかヤマサファミリーが結成され、やど祭に少なからぬ影響を与えるようになっていきましたww。続きは明日書きます。東京に戻る前にはたしてヤマサネタはどこまで書いて良いものか相談しにちょっと新・箱木家に寄ってきます★